こんにちは、ありちゃんです。

- Laravelのライフサイクルって何?
- Laravel初心者から脱却したい!
- Laravel ライフサイクルがよくわからない
このようなお悩みを解決するために、Laravelのライフサイクルについて簡単に解説していきます。
この記事を書いた人

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【Laravel 初心者】ライフサイクルとは?

Laravelのライフサイクルは、ユーザーからのリクエストが届いてからレスポンスが返されるまでの一連の処理の流れのことを言います
ライフサイクルを理解しておいた方が良い理由

Laravelは、開発者が頻繁に行う処理を簡略化するための便利な機能を豊富に提供しています。
なのでライフサイクルを深く理解していなくても、Webアプリケーションを作成することができます。
ただ、ライフサイクルを理解することで、より高度な開発や、問題解決能力が向上させることができます。
例えば、
- パフォーマンスチューニング: アプリケーションの動作が遅い場合、ライフサイクルを理解していれば、どの段階で処理に時間がかかっているのかを特定し、改善できる。
- 高度な機能の利用: ミドルウェアやサービスプロバイダーといった、Laravelの高度な機能を使いこなすためには、ライフサイクルの理解が不可欠。
- 問題解決: 予期せぬエラーが発生した場合、ライフサイクルを理解していれば、問題の原因を特定しやすくなる。
Laravel ライフサイクルの流れ

ここからはライフサイクルの具体的な流れを見ていきましょう。
1. エントリーポイント (public/index.php)
すべてのリクエストはまず public/index.php に到達します。
このファイルは、Laravelアプリケーションのエントリーポイントとして、アプリケーションの初期設定を行います。
具体的には、Composerのオートローダーを読み込み、アプリケーションが必要とするライブラリを自動でロードします。
どうしてautoloadで読み込む必要があるの?
vendor/autoload.php を読み込むことで、Composerがインストールした外部ライブラリを自動で利用できるようにします。
この仕組みにより、手動でファイルを require する必要がなくなり、必要なクラスや関数が自動的に利用することができるようになります。
具体例を見ていきましょう。
autoloaderを使う場合と使わない場合
オートローダーを使わない場合、外部ライブラリを使用したいファイル内で、そのライブラリのファイルを手動で require する必要があります。
例えば、FooBar\〇〇クラスを使いたい場合、そのクラスが定義されているファイルを明示的に require しないといけません。
例:
// autoload.php を使わない場合
require __DIR__.'/../vendor/foobar/〇〇.php'; // 手動で必要なファイルを読み込む
use FooBar\〇〇;
$result = 〇〇::doSomething();
echo $result;
この場合は、Util.php がどこにあるかを自分で把握して、require しなければなりません。
もし使用したいライブラリが大量にあった場合、すべてのファイルのパスを手動で指定する必要があり、非常に面倒ですし、エラーも起こりやすくなります。
オートローダーを使用する場合、ライブラリのファイルを自動的に読み込んでくれるので、個別に require する必要がなくなります。
// autoload.php を使う場合
//require __DIR__.'/../vendor/foobar/〇〇.php'; //requireで読み込む必要なし
use FooBar\〇〇;
$result = 〇〇::doSomething();
echo $result;
このように、オートローダーを使うことで、外部ライブラリのファイル読み込みを自動化でき、コードがスッキリします。
2. アプリケーションのブートストラップ (bootstrap/app.php)
次に、bootstrap/app.php が実行されます。
このファイルでは、アプリケーションの基盤となる「サービスコンテナ」が作成され、アプリケーションに必要な初期設定が行われます。
サービスコンテナとは?
Laravelの依存性注入(DI)を管理する仕組みであり、クラスやサービスのインスタンスを効率的に生成し、管理するものです。
以下の記事で解説したので、よくわからない方はこちらも活用してください。
3. HTTPカーネルの処理 (app/Http/Kernel.php)
次に、リクエストはHttpKernel に渡されます。
Httpカーネルは、リクエストを処理する中心的な役割を果たします。
具体的には、リクエストを処理し、グローバルおよびルートミドルウェアを実行します。
ミドルウェアは、リクエストがアプリケーションに到達する前に実行される処理であり、認証やCSRF保護、セッション管理など、セキュリティやリクエストの検証に使用されます。
Httpカーネルとは?Httpカーネルのリクエスト処理手順
Httpカーネルは、Laravelでリクエストを処理する中心的な役割を持つクラスです。
手順4以降の内容と被りますが、ざっくりいうとHttpカーネルはリクエストを受け取ると以下の流れでリクエストを処理します。
- ミドルウェアを実行(認証、CSRF保護、セッション管理など)
- ルーティングを決定(どのコントローラーや処理に渡すか)
- コントローラーへリクエストを渡す(実際の処理を実行)
を実行していきます。
4. ルーティングとコントローラーの呼び出し
ミドルウェアを通過したリクエストは、次にルーティングに渡されます。
Laravelのルーティングシステムは、リクエストを適切なコントローラーやクロージャに振り分け、対応するビジネスロジック(処理)を実行します。
例えば、/home というURLにアクセスされた場合、ルーティングでHomeControllerのindexメソッドが対応されている場合はこのメソッドが呼び出され、その処理が行われます。
5. レスポンスの生成と送信
コントローラーで処理が完了すると、レスポンスが生成されます。
このレスポンスは、通常HTMLやJSONなどのデータ形式で、ブラウザに返されます。
この時点で、Httpカーネルはレスポンスをユーザーに返す処理を行います。
具体的にいうと、レスポンスを送信するために send メソッドというものが呼ばれ、最終的なレスポンスがブラウザに送信されます。
6. terminate処理(後処理)
レスポンスがユーザーに送信された後、terminate メソッドが呼ばれ、ミドルウェアが後片付けを行います。
これには、セッション情報の保存や、ログの記録などが含まれます。
terminateメソッドはリクエスト処理後に実行されるため、レスポンスには影響を与えませんが、アプリケーションが終了する前に必要な後処理を行うために使用されます。
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今回のライフサイクルについても図解つきで説明してくれています。

Laravel ライフサイクル まとめ

いかがだったでしょうか?
最後にライフサイクルの流れについて簡単に振り返りましょう。
- エントリーポイント: public/index.php で初期設定を行い、オートローダーを読み込む。
- アプリケーションのブートストラップ: bootstrap/app.php でサービスコンテナを作成し、アプリケーションの設定を行う。
- リクエスト処理の準備: HttpKernel がリクエストを処理する準備をする。
- ルーティングとコントローラーの実行: リクエストに基づいて適切なコントローラーやメソッドを実行。
- レスポンスの生成と送信: コントローラーで処理されたデータをレスポンスとしてブラウザに返す。
- terminate処理: 後処理としてセッションの保存やログ記録を行う。
この流れを理解することで、Laravelの動作がどのように進行しているかを把握でき、アプリケーション開発をスムーズに進めることができます。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします。
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